2015年11月4日水曜日

アカスタ調査第三弾

前回に引き続きアカスタ調査の様子を。

今日は、今年新たに調査に投入した機械たちを紹介します。


①高圧洗浄機(ケルヒャー製)

アカスタの露頭はコケまみれです。
普通に写真を撮ると
全面苔露頭写真



はい。ナンノコッチャという感じですね。

そこで今回小宮研では、露頭を洗うため、車を洗浄するときなどに使う高圧洗浄機を持って行きました。
この高圧洗浄機は電源がないと使えません。
また、水に圧をかけて噴射するので、大量の水も必要です。

そこで…
発電機やらバケツやらを運ぶ面々

発電機を運ぶ石川さん(前)と青木(後ろ)
露頭まで持って行きました。
発電機と、水を運ぶためのバケツ。
発電機は、折れた大ハンの柄を付けて持ち運びやすくし、岩などにぶつけて壊れないようバケツの蓋を周りに貼り付けてガードしました。


川まで行き、バケツに水を汲んでいよいよ洗浄機の登場です。
高圧洗浄機を使う青木とそれを見守る大人たち(小宮、石川、山本)

高圧洗浄機で露頭を磨く石川さん
すみません。アップの写真がなかったのですが、こんな感じです。
本来この洗浄機は、水道から水を供給するものなので、アカスタの汚い汚い水では、30秒に一回くらいフィルターが目詰まりして、水の出が悪くなるという事態になりました。


しかしその甲斐あって、洗浄した露頭はこんなにきれいになりました!
洗浄後の露頭



さて、今回新たに投入した機器二つ目。

②電動ドリル

アカスタの露頭はのっぺりしている ところが多く、目的の岩相をとることが難しいことが多々あります。
そんな時に役に立つのが、電動ドリルです。
しかしこの電動ドリル、途中でエンジンがかからなくなり、ほとんど活躍する機会はありませんでした…
ドリリングする山本さん

とれたコア


そして、三つ目!

③ドロー――――ン!!!

買いましたよ。小宮研で。ええ
これはこれは、大活躍でしたね。
石川さんや山本さんに「俺も買おうかなぁ~」と言わせしめたほど。
ドロー―――ン
みんなで見守る。操縦は基本的に山本さんです
画面を見ながら操作するとドローンがどこを飛んでいるのかわからなくなるので、下で手を振ったりして位置を教えます。

 そして撮った写真や動画(キャプチャーしました)がコレ!
大きな露頭も一望できます
キャプチャー画像です。我々がキャンプをした島。ちっちゃくテントとかが見えますね!これで上空300mくらい







疲れたので今日はこの辺で。
また次回

2015年11月1日日曜日

アカスタ調査第二弾

さて、先日に続き今回もアカスタ調査の様子をお伝えします。


クマに襲われる危険を少しでも減らすため、我々は川の中の小さな島にキャンプをしています。
そのため調査を行うためには、目的の露頭に近いビーチまでボートで向かう必要があります。

ボートに乗る時はこのように長靴をはきます。
岸についたら履き替えます
ボートでGo!




ボーとは小さいため一度に全員を運ぶことはできません。
ボートを待つ上原君


ちなみにアカスタはとんでもなく虫が多いです。
我々が行ったときは、蚊も多かったのですが、それよりもひどかったのがsand flyという小さなハエみたいなやつです。
こいつは針を指すのではなく、噛んでくるのです。
痛くはないのですが、血が出ます。
耳をやられた石川さん
 しかもこいつらはうなじから入って、ぞろぞろと髪の毛の中に侵入してきます。



岸についたら地形図を見ながら歩き、マッピングをします。
アカスタは草だらけなので、露頭を見つけたら記載し、サンプリングをするという流れです。
ビーチ沿いの露頭
小宮さんの説明を聞くD2二人
一番バッター小宮さん

二番バッター山本さん

三番バッター石川さん

タガネを持つ上原君とそれを大ハンでたたく山本さん

大ハンマーで取り出した岩石は、小ハンマーで手ごろな大きさにします。


サンプル名を記載してサンプル袋に入れ、それをザックに入れます。
試料(左)とチップ(右)





そういえば、これは去年の南アフリカ調査の時の写真なのですが、
青木(右手と左手が離れている)
山本さん
フォームがそっくりです。






ではまた次回。

お気に入りの一枚











2015年10月28日水曜日

お久しぶりです。

お久しぶりです。
約一年ぶりのブログ更新です。

まずは今年から小宮研に入った、新たなメンバーの紹介です。


こちらは大河原綾乃さん。胚化石やクラゲの研究をしています。
これは、胚化石の内部構造をみるため兵庫県にあるSpring-8に分析に行った時の写真です。
試料の位置を調整する大河原さん



続いてこちらが上原啓幹くん。太古代岩石のジルコンを用いて年代学的な研究をしています。
 これは、カナダへ地質調査へ行く途中の成田空港です。
チェックインを待つ上原君





さて、今年の8月、小宮研はカナダのアカスタ片麻岩体へ地質調査に行ってきました。
今回はその様子をお伝えします。

アカスタ片麻岩体は、カナダのイエローナイフからおよそ300kmほど北に行った、アカスタ川という川に沿った地質体です。


イエローナイフからアカスタまでは、水上飛行機をチャーターしていきます。

左から、山本さん、石川さん、越田、青木、上原、小宮さん

GO!!!




到着したら荷を下ろし、テントの設営などをします。
 みんなで飛行機から荷を下ろします

大量の荷物。食糧、テント、調査グッズなどなど

トイレ


テント (各自一つ)

アカスタってこんなところです。
 草だらけの中に露頭がちらほら

夕暮れのアカスタ川。海じゃないので、風がない日は全く波立たず鏡のように空がうつるんです


オーロラも見えました!!



今日はここまで。
次回は調査風景をお伝えします。

お楽しみに (^^)/~